出会いは2014年、
名古屋スタジオマノマノでの展示の目玉として
何かやりたいことはないか?と聞かれ、靴下にプリントをしてみたいと
お願いした時に 紹介してもらったのが彼女でした。
実際に会って作品を見せてもらった時の感動は今も忘れられません。
にじむ線や点、かすれた文字、形。
かと思えば 大胆な筆書きのような円。
作品は今まで見たことが無い独自の世界観であふれていました。
あれから 3回目の春がくる。
hacuで作った靴下たちに想いをこめてプリントされた作品が ひとつずつ箱に納められて
また再びhacuの元へと届けられました。
打ち合わせの段階では名前が無かった靴下たちに
pastoral(牧歌)というタイトルがついて、私が選んだ2種類の作品にはそれぞれ
hut(小屋)、 from granpa(おじいちゃんから) という名前がつけられていました。
彼女が育った場所の風景や人たち、知らないはずの場所のにおいや風の音を感じた・・
作品を手にしたみなさんにもそれぞれの「風景」を感じていただけたら。
作品の展示・販売をいたします
3月の実店舗営業日にhacuのno gomuシリーズの靴下にプリントされた
NAHO IKEDAさんの作品「pastoral」の展示販売をいたします。
(3月の営業日:3/9.10.23.24)
そののち、webでの販売をいたします。
が実店舗での販売で在庫がなくなる場合もございますので
webでの販売できる数が未定です。
ご予約等はお受けできませんので ご了承お願いします。
作品にこめた想い
NAHO IKEDA
「pastoral」
そこでしか見ることができない
風景
そこでしか綴れない
言葉
いつまでも どこまでも
続く
詩は歌になる
思いがけずできた線や無意識にスケッチブックに残した線、珈琲カップからこぼれてできた偶然の沁み。
祖父が持っていた外国語で書かれた手紙は、正体不明のまま、どこからきたものか誰がかいたのかわかりません。
それらを、私の心象風景に変え、加え、コラージュしながら、捺染します。
ものに合わせてコントロールできない表現は、いつも私の作品に取り入れたい要素です。
かすれや、にじみ、同じようでいて違う、それは手作業から湧き出る美しさだと思います。
わたしの手から離れた作品たちが、それぞれの場所で溶け込み、なじみ、薄くなったり、穴があいたりして作られる物語も楽しみなのです。
お取扱いについて
この製品は 1点1点手作業で顔料によるシルクスクリーンプリントを施しています。
プリント箇所の染色堅牢度を保つため 以下の点にご注意ください。
〇お洗濯の際は 手洗い、その後すぐに脱水し日陰干ししてください
〇移染を防ぐために濡れた状態で長時間放置しないでください
〇乾燥機、漂白剤は使用しないでください
〇過度の摩擦により プリント箇所がはがれてくることがありますが 顔料プリントの特性と
作品意図としてご了承ください
靴下製造元/hacu 愛知県江南市大間町新町67
素材/ 表糸 綿52% ポリエステル48%
裏糸 ポリエステル・ポリウレタン
hut、from granpa
靴下のカラー/カーキ・ミドルグレー・アイボリー・サンドベージュの4色
文と写真:中村