出会い
以前から興味があった「シルクスクリーン印刷」。
靴下にプリントしてみたいという願望がわたしの中で小さく燻りだしていたころ素晴らしい作家さんとの出会いがありました。
あるイベントの企画でhacuが靴下を作り その靴下に作家さんがご自身のデザインを印刷し展示販売させていただきました。
それをコラボ作品と呼ぶには申し訳ないと思う反面、うれしく誇らしくも感じ大変刺激をうけた作品でした。
シルクスクリーン印刷がどんなものなのか その名前は知っていても
どうやって作るものなのか 普通の人にはピンときませんが
作りたい!というわたしの気持ちは一気に高まり 早速靴下作りに協力していただける方を作家さんに紹介していただくことにしました。
てりはえる
1月も終わろうとしていたある日、その方はやってきました。
小島 日和(こじまひより)さん。
名古屋芸術大学の4年生
在学中テキスタイルを学ばれ ご自身のテキスタイルブランド「てりはえる」をお持ちで現在活動されています。
ところでひよりさんのテキスタイルブランド「てりはえる」ってどういう意味なのでしょう?と
お尋ねしたら
てりはえる、とは 照り映える、と漢字で書くそうで
日が当たっている場所、誰かを照らす、という意味だそうです。
私たちが住んでいるあたりはかつては繊維業が盛んな街で
繊維に携わっていらっしゃった方も多かったのです。
愛知西部の「尾州織(びしゅうおり)」は なんとか頑張っているものの
愛知の東部で盛んだった「知多木綿」や「三河木綿」は衰退の一途を
たどっているそう。
そんな地元の繊維産業界を照らしたい、という願いから
この名前をつけたそうです。
素敵な名前ですよね。ご自身のテキスタイルに込められた思いに感動しました。
それは靴下業界にも通じることでもあるので 地元の産業の良さを多くの方
に知って頂きたいし 使っていただきたいと思いました。
hacu×terihaeru
さて、打ち合わせのテーブルにどんどん広がるひよりさんの作品たち。
どんな靴下を作るか具体的な案がぼんやりとしていた私でしたが
テーブルに広がる景色に 何か確信めいたものを感じたのでした。
事前に作品を見せていただきたい、と願いでていたこともあり
きちっと準備してきてくださっていたことで 話がとんとん拍子にすすみました。
はじめてのhacu×terihaeru の作品は
春の風景をテーマに制作していくことになりました。
靴下というキャンバスに描く風景が 頭の中で広がり,
次回お会いするのがはや待ち遠しく
はじめての打ち合わせを終えたのでした。
つづく。
※このコラムでは シルクスクリーンプリントの靴下が出来るまでを紹介していきます。
初の連載コラムです。しばしお付き合いください!
今後も様々なテーマに沿ったコラムを投稿しますので 是非ごらんください!